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山行を思う

  1. 春夏秋冬
2025/12/25

霧が晴れ、空の青がまぶしい。トンネルを出たすぐ脇にあるこの山の登山口に車を止め、歩き始める。今年は春からずっと、熊に関するニュースが駆け巡っていた。私も9月の立山山行(2つ前のブログ、神々の鎮座する山)の折にはクマを2頭見た。そんなこともあって単独登山の身としては少し不安もある。今まで熊対策としては熊鈴や防犯ブザーで凌いできたが、YouTub〇を見ていたら、猟師のおじさんが一番いいのは爆裂音だというではないか、そこで、以前から注目していた爆裂音の出る防犯ブザーの類を注文しようと、Amazo〇を開いた・・・売り切れだった。皆、考えていることは同じだ!仕方なく入荷待ちで注文していたところ、10日ほどで届いた。早速鳴らしてみたが、一般的な爆裂音より音が鈍い。乾いたパンッではなく、ベンッというような濁った音だった。ウームムッこれでいいのか?また不安になってきたが、次の対策として爆竹を持参しようと考えたが・・ところで今どきはどこで買えるんだ?子供のころは駄菓子屋などにも売ってあった。しかし、今はもう駄菓子屋などどこにもない。ネットで買うのは簡単だが、そんなものまでネットかよぉ、と思い、いろんな人に聞いてみたが一様に首を振る。とそんなとき救世主が現れた。ホームセンターにお勤めの方だ!なんとホームセンターにあるそうだ。害獣対策のコーナーにありますよと教えてくれた。すぐ買った。。。。しかしふたを開けてみると、連発して鳴るように連なっているではないか。ああ、めんどくさいと思いながらそれを1本1本ばらす内職は老眼の小生にはつらい仕事だった。だが更なる問題が沸き起こる。最近は山火事などのニュースも見かける。爆竹に火をつけて、道端に放り出すことはできない!ウウームッ”閃いた”コッヘルを持つて行ってそこで鳴らそう!はい解決!

というわけで、冒頭の山を歩き初めてまもなく、まずは爆裂音の防犯ブザーを鳴らしてみたところ・・山の中は静かなのでこれはこれで良いかもとなった。さて、中腹まで登り、爆竹を試してみることにした。火をつけてコッヘルに投入した2秒後”パンッ”爆裂音が響いた・・・これはヤバイ!近くに誰かいたら通報されるレベルだ。一般的に、登山のできる山では獣の猟は出来ない。とすれば禁猟区で銃をぶっ放している奴がいると通報だ。うん!爆竹は無いな、無い!

しかし、新たな発見もあった。カラビナで胸に吊り下げていた、そのコッヘルが腰につけている防犯ブザーに当たり、カンカンと大きな音がすることだ。通常、登りでは熊鈴はあまりならない。それがいかにも人工音的で、なおかつでかい音で響き渡る。これは、怪我の功名か、逆転の発想か、棚からぼた餅か?何だかわからないが、とにかく気を良くした私は、もう熊のことなど気にせず、歩みを進めた。

中腹を過ぎると、日陰に雪が浅く積もっている。

すっかり木々の葉が落ちた山道は明るく、木立の間からは日が差し、凍り付いた雪がサクサクと音を立てる。

シカの足跡だろうか?真新しい積雪に蹄の後を残している。

頂上からは久美浜湾が望める。

空は高くどこまでも青い。この山行が今年最後になりそうだ。四季を通じてたくさん山に登ってきた。どの山も比べるもなく皆、いい山だった。何度も登った山も、雪山も、3000mデビューも、単独の北アルプスも、今日登ったこの山も、憧れをもって変わらず愛してきた。何より怪我もせず、無事下山できていることには感謝したい。どうか来年も、いい登山が出来るよう山の神様にお願いするばかりだ

コーヒーを1杯飲んで下山しよう。ではまた来年!