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ヴァナキュラー

  1. ドライカットの話+
2025/05/28

狭い日本にもその土地それぞれの気候や風土がありますね。日本海側は湿度が高いとか、盆地で寒暖差が大きいとか、暑い、寒い、季節が変わるとか、色々と環境の変化がありますね。

そのこと自体は当たり前で、仕方がないことですけど・・髪は常に外側にさらされて、その影響を顕著に受けます。昨日までいい感じだったのに今日は落ち着かない、なんてことはよくある事ですね。

以前も書きましたが、何が変わって今日は落ち着かないのか、その事が見極められれば、対処法があると思います。霧が深い。乾燥注意報が出ている、雨が降りそう、お出かけして紫外線にさらされた、など日々の中で何か必ず原因があるわけで、それさえわかれば、トリートメントをしたり、艶出しスプレーをしたり、ストレートパーマがいいかもしれないと対処できる。この、ヴァナキュラー(風土、土着の)特性を感じておくことが毎日のお手入れに欠かせないことの一つです。

我々にできることは、この土地のヴァナキュラーがあって、その人それぞれの個性を見極めて技術的な対処をすることに他なりません。ウエートより下のディーテールがある方がいい人ないほうがいい人。ガイドウエートを長さを決めず、クセがどうなるか、ボリュームがどうなるかを見極めての対処。ためて切るか、軽く切るか。ヘビーサイドを切りすぎていることが多いので、ライトサイドをたくさん切る。目尻の外の毛をワンレングスに切って流れるクセのある前髪のストッパーを作るなど、私たちは技術的な方法での対処とアドバイスで皆様に貢献できることでしょう。

梅雨の足音が聞こえてくる季節でお手入れが一番難しい季節になります。またご相談ください。

あなたのヘアスタイルが毎日健やかでお手入れが簡単でありますように