6月以降の暑い盛りに、9回も山に登った。春先から梅雨入りまで、ぐずついた天気が多く、いちばんいい時には、ほとんど山に行けなかった。正直、毎週の休日に雨が降り続けることにはイライラしていた。考えても仕方がないのだが、(如何して!)つぶやいていた。
やっと晴れたのは梅雨入りした6月だった。久しぶりの山行は大江山を15.2mk、それを皮切りに、大阪、京都、兵庫の県境、剣尾山、鳥取県の(ゴジラの背で有名な)甲ケ山、四国(徳島)の剣山~次郎笈、これも鳥取の船上山~甲ケ山、大山の東壁の展望へ鳥越峠、兵庫県の氷ノ山を鉢伏山方面から、これも兵庫県の蘓武岳、もう一度氷ノ山(別コース)、を登り・・・そして僕は疲れた!涼しい標高の高い山(20~22度)に登り続けたが、やはり暑いし(登山口は31度くらい)半端ない汗の量に辟易!その後の休みも晴れたが、僕は休んだ。
しかし、僕だけなのか、登山者みんながそうなのか、その翌週にはもう登りたいとソワソワする。久しぶりに友人からの誘いがあり、奥但馬の霧が滝へ行くことになった。登山口の橋を渡り、森へ。
この川は岸田川。美しい清流が流れているこの川には滝までに8つの橋が架かっている。
そのほとんどが、最近架け替えられたもの。昨年の夏に猛威を振るった、台風10号によって破壊されていた橋が修復されたものだ。地元住民の手によるものなのか、簡素で渡り終えるまでひやひやするのだが、なくてはならないこの橋をかけ替えていただき感謝するばかりだ。
行く手に倒木や谷巻、川の渡渉や上り下りを繰り返す、このコースはたった2400mだが苦労の多い箇所が多い。けれども、そこここに丸い苔むした石があり気持ちを和ませてくれる。
乗り越えなければならない大岩の向こうに滝が見えた。短い上段のすぐ下から一気に下り落ちるその様に息をのむと同時に気もはやる。
70mを誇るこの霧が滝は、スマホのカメラでは離れないと1つには収まらない。滝つぼ近くまで行くと天然のシャワーが降り注ぎ、この夏一番の涼を感じることが出来た。この日は登山口から、気温は終始20度、滝つぼが19度だった。
いつも一人の山行なのだが、この日は友人と2人のトレッキング。正直!気が楽だった。クマよけの鈴があまりならないことや(登りはなりにくい)コースの判断、休憩のタイミング等々、1人では考えることが多いが、友人はベテランでトップを歩いてくれるので、なーんにも考えず、只々、景色を眺め、友人の踏みあとをトレースすればいいだけなので、浮石や危険個所の回避も、キャラメルなどをかじりながら鼻歌交じりに歩みを進める。地獄の暑さのソロ登山と比べればまさに天国!今日はなーんも考えとらんけんね!と言うような呆けたようなスタイルで、ただ友人の後ろをズリズリと歩く。
自堕落、冷涼登山を満喫してまいりました。