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リベンジ!

  1. 春夏秋冬
2024/09/15

先日、あと100mで雨に降られ、撤退を余儀なくされた氷ノ山にリベンジ登山に出掛けた。駐車場には他府県ナンバーの車が数台あり、先行者がいらっしゃるようだ。兵庫県で一番高いこの山は平日にもかかわらず人気があり、いつ登っても必ず人がいる。兵庫側に5ルートくらい、鳥取側にも3~4ルートくらいあったと思う。

今回は、前回到達できなかったルートとは別の、いちばん人気のコース(親水公園~)を登り東尾根登山口へ降りて、林道を数キロ歩いて、駐車場へ戻るコースにする。

登り始めは、沢を脇に眺めてゴロタ石の道を進んでいく、程なく、粘土質の道になるが、乾いていて滑る気がしない。登山者が多いせいか道がしっかりしていて安心できる。ブナの森をくねくねと進み、小さな小川を越えるころには、登り口から1時間。休憩にする。

実は、以前の山行で、ダニに付着されたことがある。幸い厚手の靴下のおかげで刺されることもなく無事だったが、別の山行ではヤマビルを見かけた。知り合いの登山者にはヤマビルに血を吸われた話も聞いていたので、最近はヒル、ダニ、怖い。などと思い込み、座って休むことをしない。リュックは木の枝に引っ掛けるか、吊るすようにしている。(地べたに座ったり、リュックを地面に置いておくと這い登られたりする。藪漕ぎするとダニがけっこう付着する)座るのはベンチか山頂だけだ。十分に水分を補給して、再スタートする。

程なく稜線にたどり着くと、涼やかな風が首筋をなぜる。向こうに山頂が見えてきた。あと標高差150m、距離1.5km、所要時間1時間ちょっとかなぁとひとり呟き、道を進む。このあたりからすれ違う登山者が増えてきて、あいさつを交わして、道を譲る。(基本、登山は登り優先)ぼくは、道を譲るタイプ!登りでも下りでも、先に脇によけてどうぞ、どうぞ、とすすめるのが気分がいい。いよいよ山頂小屋が大きく見えてきて、頂上は目の前になった。

着いた着いたと独り言ちて、周りの景色を見渡す。登りがけの木漏れ日はもう無く、ガスに覆われ、切れ切れに鉢伏山と静川山、蘇武岳が見える。先行者の3パーティーは既に昼食の真っ最中だ。こんにちは、お疲れ様です、と当り障りのないあいさつを交わし、腰を落ち着ける場所を探し、小屋陰のお1人様専用のような場所に腰を落ち着け、昼食にする。リュックを下ろし、おにぎりをかじっていると、全身が汗でベシャベシャだった衣服が冷たくなってきた。温度計は20度。1500mの山頂はさすがに涼しい!(下界は35度予報)食事が終わるころにはすっかり冷えてしまい、さっさと降りようと、荷物やごみをねじ込んで、ゆったりしている他の登山者を尻目に下山を開始する。

この山の山頂直下には、いい根曲がり竹がある。どのコース(親水公園、殿下コース、赤倉山コース、東尾根コース、大段が平、等々)にも立派な親竹があるので、いいタケノコが豊富だ。初夏の山菜取りに出向かれるのもお勧めだ。(ただし熊には気を付けて!熊も大好き根曲がり竹)

尻もちをつくこともなく、無事下山!東尾根登山口からは林道を2kmほど林道を歩いてゆく。

スキー場の脇には、紫のウツギの花が、そよ風に頼りなく揺れている。山裾にはもう秋が訪れているのだ。汗ばむ季節を過ぎて、さわやかな秋風の中を歩きたい!ああっ!待ち遠しいことこの上ない今日この頃である。