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つくつく法師

  1. 春夏秋冬
2024/08/21

お盆に入ると、つくつくぼうしが鳴き始めます。最初に出現する個体はあまり歌が上手ではないようです!フルコーラスをうまく歌えず、途中でしぼむ様に歌を終えてしまいます。しかし2~3日もすると・・・

ジュクジュクジュクッ、 ツクツクボーシ、ツクツクボーシ、ツクツクボーーシッ、ユクツクボーーシッ、ツクツクボーーシッ、ツクツクボーーーシッ、ツクツジージョ、ツクツジージョ、ツクツジージョ、ツクツジージョ、ジリジリジリーーッなどと歌う。

僕はセミの中では、つくつくぼうしが一番好きだ。あの独特の個性のある鳴き方は他のセミの追随を許さないであろうかと思います。この時期につくつくぼうしのフルコーラスを聞くとなぜか嬉しくなり、聞き終わった時には、思わずにやけてしまうほどだ。

アブラゼミ、ミンミンゼミ、ニイニイゼミ、の諸君!君たちはその押しつけがましい鳴き声をやめなさい!時に我々は、うるさいとさえ感じるほどだ。どうか、小粒ながらも個性的にこちらをニヤリとさせる、つくつくぼうしを見習いなさい(ピシャリ)。

さて、しかし、つくつくぼうしが鳴くと夏も終わりになる。夜には秋に虫たちがコロコロ、チリンチリンと鳴いていて、少し寂しいような、切ないような感じになる。移ろい行く季節の中で、過ぎ行く夏を惜しみ、めぐりくる秋を思いながら、虫たちの声を聞いてみてはいかがだろうか?