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ジャッジする

  1. ドライカットの話+
2024/07/19

 

・軽さとスタイル

軽くしてください。・・・とても難しく、ゴールが遠いオーダーだ!実際に髪をすいて、毛量を少なくすることだけでヘアスタイルが上手くいくのか?何のために少なくするのか?毛量や重さだけがボリュームを左右しているのか?ボリュームを抑える選択肢は髪をすくことだけなのか? その答えはあなたの望むスタイルに適正(お一人お一人の髪質と毛量、生え方、乾燥の度合い、頭や肩幅、その他の身長体格,骨格など)な選択肢がなされているかです。

・適正ボリュームとスタイル

似合っているとは、あなたの望むスタイルが、あなたの骨格や体躯に対して適正なボリュームが残されているかどうかです。どの場所にどれだけの毛量が残せているのかに他なりません。

・手入れとスタイル

あの人はいつもきれい。皆様の周りにも一人や二人、そんな人がいらっしゃるのではないでしょうか?どうしていつも綺麗で居られるのでしょう?それは手入れを怠らない人でしょう。例えば当店のお客様にもそんな人がいます。あるときいつもお肌がきれいなのはどうして?と聞いてみました。その方は、私は高い化粧品は使っていません。けれど30~40分の時間をかけて化粧水を肌にたっぷりつけていますとおっしゃってました。(コットンは使いませんと)もうお一方は自分に合った化粧水をジャバジャバ使っています(湯水のように!)とのことでした。美しい人は自分らしく、それぞれのやり方で自分を見つめて、時に季節や状態に合わせたお手入れを何年、何十年と続けてこられています。例えば健康、何かの予防、ダイエット他、続けることこそが結果を左右します。千里の道も一歩から!、継続こそ力なり!(このことわざ合ってる?)しかし、あなたのヘアスタイルは私たち美容師とお客様一人一人の共同整備です。外部に委託する、綺麗ということの共同の整備です。スタイルは形であり、在り方です。それぞれに条件の違う皆様は美容室を一歩出ると、ご自分でケア(お手入れ)を行わなければなりません。髪が多かったり、少なかったり、ストレート、くせ毛、うねり、長い、短い、カラーを10年やっている、パーマもカラーもやっているなど、条件が違います。世の中にはブローしたくない。トリートメントもしない、季節が変わってもお手入れ方法を変えないなど、いろんな方がいらっしゃいます。ケアする商品もその選び方も、適正量もそれぞれ違うものが世の中にあふれています。でもどうか私たちに聞いてください。たとえその商品が当店でお買い上げの物でなくてもです。せっかく作ったヘアスタイルがかわいく、かっこよく、美しく決まるようにお手入れを欠かさないでください。適正量も付け方もどんなことでも聞いていただきたいのです。そうして、初めてヘアスタイルが維持できるのです。

自分目線と他人目線のスタイル

ご自分の横顔や後ろ姿、歩く姿などを見たことがあるでしょうか?普段の何気ないご自分の姿などは見たことが無いのではないでしょうか。そんなあなたを、自分以外の人たちは皆、見ています。(あなたの横顔を、後姿を、何気なく過ごしているあなたを)背筋を伸ばし、颯爽と歩く人、長い髪を風に揺らしながらたたずむ人、ショートヘアの髪をかき上げて、日射しをまぶしげにしている人。自分以外の人はどんな人も見えています。が自分だけが見えていないのではないですか?鏡の中の自分こそが客観視された、唯一の自分です。その鏡の中の唯一の自分も正面か、わずかに横が見える程度でしょう。それを客観的にあなたを見てくれて、望むスタイルを適正に仕上げてくれるのが美容師さんであり、美容師の仕事であるわけです。

そう、美容師の仕事として、かなり多くの部分を占めているのが、この”ジャッジ”を(オーダーのスタイルが出来るかできないか)行うという事です。何が適切なのか、どうすればできるだけ簡単な方法でお手入れをし、ボリュームをコントロールして、あなたに似合う望みのスタイルが作れるのかをジャッジすることです。もちろん、出来ない事はできないと、判断することも含めてです。(なぜできないのか?長さが足りないのか、前回のカットで毛量を減らしすぎているのか、くせ毛が強すぎてストレートパーマすべきなのか、等)施術を行う前のこのジャッジ(判断)が我々と皆さんの信頼関係の大切な部分です。

あなたのヘアスタイルが毎日健やかでお手入れが簡単でありますように