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2個1、3個1で考える!

  1. ドライカットの話+
2024/07/12

そもそも、カットにおける、ブロッキングとは何ぞや!っと言うお話なのですが。これは切り方によってもずいぶん考え方が違ってくるでしょう。一般的に髪をスライスして同じ厚み(1㎝、2cm等)を引き出して(縦でも横でも)ハサミで直線的に切るカットにおいては、今から切る髪を正確かつ慎重に切るためには、邪魔な部分の髪は留め置いておくのが便利だからに他ならない。(あくまで一般的な話)しかし、当店は積み重ねて行くカット。ブロッキングにおいては最大で12個ものブロッキングを行うのですが、(重なり合う厚みをを整える意味もある)後ろの生え際から耳下までが3つもしくは2つ、耳上が3つもしくは2つ、(バックは合計6つ~4つ)サイドも2つか3つ、トップも3つか2つのブロッキングを取ります。後ろの生え際の一番下から切り始めます。切り終わったら、次のパネルを下ろしそのパネルを切り終わったら、その2つのパネルを1つ(2個1)だと考え、上のパネルに押されて飛びだした(レイヤーもしくは重さに押し出された)毛を切ります。さらにその上のパネルを下ろしてそれを切ります。そうしたらそれを(3個1)と考え飛び出した毛を切ります。次のパネルを下ろし同じように切りますが、しかし、そこからは4個1、5個1と考えて切りません。なぜなら、もう一番最初に切った毛には、影響を及ぼさないからです。ですから、重なり合って切るこのカットは2個1,3個1しかありません。重なりあう中で影響を及ぼす2~3パネルをを一つとして考えて調整する。そうすることで、切りミスや、例えば斜めに生えている毛を上の毛が押して、横や斜めに飛び出した毛も微調整できるのです。全体にそのことを繰り返すことで滑らかで、かつ動きのあるヘアスタイルが出来上がるのです。私たちはカット以前にこのブロッキングが、お一人お一人のヘアスタイルの良し悪しに強く作用していることを認識しています。

あなたのヘアスタイルが毎日健やかでお手入れが簡単でありますように