BLOG

同じ長さは是か非か

  1. ドライカットの話+
2024/06/29

例えば5㎝という長さは人類共通であると思われる。昔、ある国の国境で、接する2つの国が国境の長さを図ったそうだが、ある国は、987㎞、もう一つの国は1214㎞と全く違った答えが出たそうだ・・・それはなぜか?物差しが違ったからだそうです。1mの物差しと50㎝の物差しでは、長いほうが大雑把になるのでしょうね。

髪はどうでしょう?右を2㎝、左も2㎝きりました。同じになるでしょうか?多くの皆さんが2センチ切って、3センチ切ってと、切られて落ちる長さを言いますが、髪には毛流れがあります。多くの人の毛流れは時計と反対周りが一般的。(全員ではない)ということは左側は後ろへ、右側は前へと流れる方が多いということです。確かに同じ長さを切った!はずだが?同じ長さに見えるでしょうか?。例えばショートグラデーションのリップライン。左は後へ流れやすいので耳の方に重なり合い、重くなりやすく。右は前へ出てくるので(顔の方側に出てくる。)必然、右は長くなるということです。(分かりにくいかな?)そして右は跳ねやすい。(前下がりならなおさら)後ろの毛に押されるからですね。当然見栄えも違ってくる。

であれば、どうすべきか。左は重なり合うので質感重視に。右は後ろの毛に押されても負けない重さを残しつつ右の質感と同じように見えるように0度で間引きを慎重に入れる。(右のほうが難しい、もしくは跳ねる方側が難しい)分け目での違いも説明する。

話を戻しますが、2㎝い切ってというよりも、2センチくらい切って顎の長さにしてほしいが、イメージしやすいのです。国境とは違い、髪は動くのです。その動きのある毛が、乾いていて自然に落ちる位置で静止している状態で左右が同じに見えることが大事なことです。(日本の怪談話に出てくる、お岩さんが怖いのは、左右が非対称だからです。)

あなたのヘアスタイルが毎日健やかでお手入れが簡単でありますように!